第2話

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いつも通りの帰り道を二人で歩き、いつの間にか俺の家に着いていた。 「じゃあな誠、また明日。 今日は俺の部活につき合ってくれてありがとな。」 「…あ、あぁ…」 そう言いながら美琴は微かに笑みを浮かべ、その場を後にしようとした。 「…あのさ美琴!」 「…ん?」 とっさに俺は呼び止めた。 「…俺…お前のこと、今まで…ただの親友にしか考えてなかった。」 俺が俯きながら話しているのを、美琴は黙って聞いてくれている。 「…でも俺…お前が本気で俺のこと好きなんだって分かったから…、だから…」 「……………………」 ………だから………っ! 「…ちゃんと…真面目に考えたいから…いつまでかかるか分かんないけど…待っててほしいんだ。」 美琴はきっと、たくさんの勇気を振り絞って告白してくれたはずだ。 だからこそ、もっと早く気持ちに答えてあげるべきなんだろうけど… 大切な親友……美琴だからこそ、時間をかけてゆっくり考えたい。 そう思ったんだ。 「…………ふははっ!」 「………!」 突然、美琴が笑い始めた。 「おまっ…! 人が真面目に言ってるときに…!!」 「いや、ごめんごめん。 まさか誠がそんな風に考えてくれるとは思ってなくて。」 ふぅーっと息を吐き、こっちを向く美琴。 「…うん、ありがとう。 俺、いつまでも待ってるから。」 じゃあな、と言い残し、美琴は帰って行った。 「…こちらこそ、こんな俺を好きって言ってくれて、ありがとな、美琴。」 本人に直接言えなかったのは、ただ単に恥ずかしかったから。 でも、いつかは言おう。 いつになるかは分かんないけど とりあえず、自分の気持ちと向き合わないとな。
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