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『考えたい』
「……とは言ったものの…………」
自分の気持ちってもんを改めて考えてみると、よく分からなかった。
美琴は親友…でも、美琴が斎藤さんと話しているのを見るのは何か嫌だった。
でも、だったら美琴が好きなのかって考えると…何か違うよーな……
「…っだーっ!!!!
マジ分かんねーよーっ!!!!」
あ、ちなみに俺が今いるのは自分の部屋だからな。
「…美琴は何がきっかけで俺のこと好きって気付いたんだろ…?」
だって、美琴も俺も、一緒にいた時間ってのは同じはずだろ?
「あーもー……どーすりゃ良いんだ…」
…じゃあ、例えば美琴に彼女が出来たとしよう。
俺はどう思う?
「…おめでとう……って感じだな……」
ダメだ、拉致があかない。
誰かに相談……
「…いや、こんなの誰にも相談出来ねーよー…」
…恋愛の神様…俺はどうすれば良いんですか?
「…あ、ヤベェ、そろそろ時間か」
今日は日曜日…だが、バスケ部の俺に休みなど存在しないのだ。
「…行くかぁ…」
ノソノソとベットから起き上がり、支度を始めた。
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