第3話

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『考えたい』 「……とは言ったものの…………」 自分の気持ちってもんを改めて考えてみると、よく分からなかった。 美琴は親友…でも、美琴が斎藤さんと話しているのを見るのは何か嫌だった。   でも、だったら美琴が好きなのかって考えると…何か違うよーな…… 「…っだーっ!!!! マジ分かんねーよーっ!!!!」 あ、ちなみに俺が今いるのは自分の部屋だからな。 「…美琴は何がきっかけで俺のこと好きって気付いたんだろ…?」 だって、美琴も俺も、一緒にいた時間ってのは同じはずだろ? 「あーもー……どーすりゃ良いんだ…」 …じゃあ、例えば美琴に彼女が出来たとしよう。 俺はどう思う? 「…おめでとう……って感じだな……」 ダメだ、拉致があかない。 誰かに相談…… 「…いや、こんなの誰にも相談出来ねーよー…」 …恋愛の神様…俺はどうすれば良いんですか? 「…あ、ヤベェ、そろそろ時間か」 今日は日曜日…だが、バスケ部の俺に休みなど存在しないのだ。 「…行くかぁ…」 ノソノソとベットから起き上がり、支度を始めた。
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