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~次の日~
「おはよう、誠。」
「悪い、遅くなった。」
今日もいつもと変わらず、美琴は俺の家まで迎えに来てくれていた。
そして俺もいつもと変わらず、寝坊した。
「課題は終わったのか?」
「美琴のお陰でなんとか。
サンキューな。」
そう言うと、美琴はニコッと笑った。
しばらく何気ない話をしていると、目の前にカップル発見。
おーおー、朝からイチャイチャしやがって。
「………ん?」
男の子の方…見覚えがあるような?
「……あ、祐介だ。」
通学用のカバンにデカいバスケットボールのキーホルダー。
うん、間違いない。
「なんだ、知り合いか?」
「知り合いっつーか、部活の後輩だよ。」
「あー、なるほどな。」
しばらく黙っていた美琴がボソッと呟いた。
「…名前呼びなんだな。」
「…え、いや、だって後輩だし。
普通だろ?」
「……まぁ……」
何か不服そうな美琴の顔。
「美琴の事だって名前で呼んでんじゃねーかよ。」
「だって俺ら親友だし。」
「つかお前、俺の事ばっか言うけどお前だって斎藤さんに…………」
そこまで言って、俺は慌てて口を閉じた。
「…?斎藤がなんだよ。」
「…べ、別に………」
…っぶねー……
『お前だって斎藤さんに名前で呼ばれてんじゃねーか。』
そう言いそうになった。
こんなんじゃまるで、俺が嫉妬してるみたいじゃん。
最近、美琴といると変な事言いそうになる。
あー、危なかった。
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