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「行って来まーす!」
俺は少々乱暴にドアを閉めて家をあとにした。
待ち合わせ場所に行くと、予想通りアイツが待ってた。
「…遅いぞ、誠。」
「悪い悪い。」
コイツは俺の親友、
中瀬美琴(ナカセ ミコト)
「お前が日直だって言うから早く来たのに…お前は…」
「だーかーらー、俺が遅かったら先に行ってて良いっていつも言ってるだろーが!」
一緒に学校へ行くのは、いつの間にか当たり前になっていた。
最近では、特に約束して無くても、お互い待ち合わせ場所に来るのである。
…けどまあ、皆さんお察しの通り、俺は遅刻癖みたいなのがあるし、美琴を待たせることはしょっちゅうある。
だから、俺のせいで美琴まで遅刻したら何か俺が罪悪感ハンパないから…
先に行ってて良いといつも言ってるのにコイツは…
「何でだ、誠と一緒に学校へ行くのが当たり前だろ。」
…って言って…
俺らが別々に学校へ行くことは無い。
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