第1話

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「ほら早くしろ。日直の仕事があるんだろ、間に合わないぞ。」 「あ、ちょっと待てよ。」 スタスタと歩いていく美琴に着いていく俺。 「…怒ってる?」 「別に。」 いや、怒ってるだろ。 美琴は怒っても怒鳴り散らしたりしない。 だが、もの凄く態度に出やすい。 くそぉ…かなり怒ってんな… 「…ごめんな、美琴。」 「良いよ別に、誠が遅いのはいつもの事だから。」 俺が謝ると、美琴は必ず許してくれる。 優しい…というより、子供のしつけをしている…みたいな。 「それじゃ、アイス奢りな。」 「……了解でーす。」 マジかぁ…俺金欠なんだけど… 「安いので良いぞ。」 「助かります。」
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