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「・・・生きてる・・・・」
ふと目が覚めると布団の上に寝かされていた
(ここは・・・どこなんだろう?)
起き上がり覚めきらない頭で辺りを見回しているとふいに障子が開きそこにいたのは・・・
「おや、目が覚めましたか」
あの時、僕を助けてくれた金髪の背の高い女性だった・・・ッんん!?
目を疑った、目の前にいるのは金髪の女性には尻尾がしかも一本じゃない・・・
「どうかなされましたか?」
障子を閉め、隣に座る
「あぁ・・・そう言えば外の人間でしたね・・・」
そして僕が困惑している事に気付いたらしく
「大丈夫ですよ、私はあなたに危害を加えたりはしませんから」
と微笑み、一呼吸おき再び喋りだす
「私の名は八雲 藍と申します」
この人(?)は多分信用してもいいようだ
「あなたの名前は?」
名前を聞かれ反射で答えてしまう
「僕の名前は咲園 金音と言います」
すると藍は噛み締めるように復唱する
「咲園 金音・・・いい名前ですね」
「あ、ありがとう、ございまふ」
不意にほめられ噛んでしまった、不覚だ・・・
(にしても綺麗だな~藍さん)
こちらの視線に気付いたらしく
「ん?」
(し、しまった、ついガン見してしまったっ!)
「察しが付くと思いますが、見ての通り金音さん同様の人間じゃありませんよ」
確かにその視線でも見てたけど勘違いしてくれたらしい
あぁ、やっぱり にわかには信じ難いがどうやらこれが現実らしい
「落ち着いて聞いてくださいね」
一拍おき、言いづらそうに喋りだす
「この世界も金音さんのいた世界じゃありません」
「あぁ、やっぱりそうなりますよね・・・」
(薄々気付いてはいたがやっぱりか、まるでアニメの世界だな)
予想していなかった反応だったのか意外そうな顔で
「・・・驚いたりしないのですか?」
いまさら何を言われたって驚きはしないだろう
「あ、はい 大丈夫です。とりあえずは・・・ですけどね」
沈黙が流れた、僕の反応に次に言う言葉に困っているようだ
「え~と、藍さん 質問いいですか?」
「え、あ・・・はい、どうぞ」
なぜあちら側の方が混乱しているのだろうか
「では、まずここはどこなんですか?そして僕はなんでここにいるんですか?」
「まず、ここは幻想郷、否定され忘れられた者達が集まる幻想の世界して死の世界で今いるのは金音さんの世界とこの幻想郷の間にある博麗神社」
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