1人が本棚に入れています
本棚に追加
「捨てるとか、軽々しく言う所で我慢して暮らすなら、僕が家族の代わりをします」
…今まで言われたことない言葉に少し、感動している。
…嬉しい。
「どうぞご勝手に」
「はい」
バァン
玄関のドアを閉める音で、お母さんが怒っているのが、痛いほど分かった。
「大高さんっ」
急に名前を呼ばれて、肩が動く。
雨宮さんを見ると、優しい笑顔で私に微笑んでいる。
「これから、よろしく」
右手を差し出してきたから、私も差し出し握り合う。
私と雨宮さんは12月という寒い中家族になりました。
最初のコメントを投稿しよう!