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「私、学生だしそんなに予算ないもん。で、女の子向けでここが一番安心して住めそうなの」
「リコちゃんと同じ部屋に男がウロウロしてるなんて、俺が安心できないんだけど」
「ルイはゲイなんだってば」
「でも、ついてんでしょ?バイだったらどーすんの?」
アキラとの話はずっと平行線を辿っている。
で、今日の面接開催ってわけだ。
マリーとルイが出会った、そのカフェで待ち合わせ。
彼らの部屋からはすぐ目と鼻の先だ。
私とアキラが店内に入ると、二人は既に先にお茶を始めていた。
『あー!リコ!来たわね』
『時間を割いてくれてありがと、今日は彼を連れてきました』
『ボーイフレンドじゃなくて、フィアンセでしょ』
『そうだね、アキラです』
『はじめまして』
アキラは二人と握手はしたものの、すごい感じ悪い雰囲気を醸している!
ちょっと!印象が悪くなるからやめて欲しい。
いつも誰にでも愛想よくなかったですっけ?
自分はファンサービスとか言って、現地の女の子に優しくしてるくせに。
ムカ、っとしたけどそこは二人の手前だ。
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