134人が本棚に入れています
本棚に追加
私はルイの顔を見た。
『大丈夫、多分彼もボクと同じだと思うんだ。で、マリーとたまに顔を見に来るってわけ』
そうなんだあ。素敵だなあ。
ロスのカフェの店員さんに片思い。
なんかロマンチックじゃない!?
「だって!アキラ。ね?大丈夫だよ。私を信じて欲しいし、二人と友達になりたいの」
私は日本語で彼に伝えた。
アキラは少し考えたように私の顔を見つめたけど、意外とあっさり承諾した。
『わかったよ。
リコは優しい子だし、俺の大切な人なの。
だから、よろしくね』
やったー!!
『あたしたちも嬉しいよ、リコ。ようこそ我が家へ』
マリーが笑顔で言ってくれた。
『次の週末に荷物持ってくるね!』
はりきって言うと、私のほっぺにルイがチュッ、とした。
それを見て、はあ!?みたいな顔でイラっとするアキラ。
ルイはと言うと完全にすましている。
やれやれ。
アキラを手玉にとってからかうなんて、やるなあ。
私とマリーはしばらくくすくす笑っていた。
最初のコメントを投稿しよう!