第1章 (1)渡米

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make out……メイクアウト……理解する、だっけな?? 私の意見を理解しようとしてくれてるってこと? 彼の顔が近づいてるのに真剣に英語のことを考えていたら、アキラはフ、と苦笑した。 「まあそんなところも好きだけどね」 ?? わかってくれるならいっか。 チュッ、唇に軽くキスされる。 お互いの視線が合うと、アキラはニコニコした。 「やっぱ、リコちゃんといると幸せだよ。意地張らずに一緒に過ごそ」 まあ口約束だけど、結婚しようとまで言ってるからには、そうじゃなきゃやって行けないんだけどね。 「ちなみに言い換えると、make loveね」 ああ、メイクアウトはメイクラブ…… 「……ええっ!?」 アキラはいたずらっぽく笑う。 「ややこしいわその熟語!」 私は彼に思いっきりクッションを投げつけた。
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