依頼

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自分の祖父が偉大な魔法使いとして名を売り、尊大な心でリナを大事にしてきた。 それを胸に祖父を目指し、冒険者をやってきた。 力も付けて、「瞬き」のメンバーとして 活躍するころには馬鹿にされず 認められるようになってきたが それでも認められない馬鹿が 「チビ!」と馬鹿にした。 自分は我慢したとか 自分は努力したとか 自分は強いとか そんなことじゃなく、とにかく悔しかった。 そうすると今まで溜まっていた何かはそこで音を立て崩れる 後には泣きながら許しを請う冒険者が独り居ただけだった …とかなんとか。 だから二人は、ちびっこと言われて怒る気配のない と言うよりもむしろ好感を持った様な態度のリナが 不思議でしょうがなかった。
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