異世界遊戯

依頼

それは異様な光景だった。

まだ年端もいかぬ幼い顔の女が見た事のない道具を持って、ヘラヘラ笑いながらブツブツ言っている

誰が見たって近づきたくはない

その周りには異臭を放つ【何か】

そんな奴がこちらを向いて、言うんだよ親しみを込めて…

「おや、誰かと思えばルっくんじゃないか！いやー懐かしいね、今までどこにいたんだい？僕はあれからいろいろと試したけど、君と過ごした日々が一番刺激的で能動的で

…うーん、うまく言葉に表せられないね、とにかくここで出会えたのは何かの縁だ！少し手伝ってくれないか？」

「「「………」」」

だから最初に言ったろ？異様だって

その女は顔をこちらに向けども

体から何からほかの部分は何一つこちらに向けず、変わらず早口で理解できないことを話始めた

「…………知り合い？」

「…あぁ」
頭を抱えるルカには、未だに喋るヴィンディンゲルと言われた女の言葉は全く入ってこなかった。