研究と力

2/16
前へ
/113ページ
次へ
王都グランバートギルド本部ギルド長室 ギルド長室にしては質素と言っていい、調度品など何もない部屋には 本が所狭しと並べられている が、溢れている本は積上げられ貴重と言われる本の姿はここにはない 白銀の肩まで伸びた髪を左の耳にかきあげて机に肘をつき 前にいる五人の男女を睨み付けるように視線を向ける 「わ、私達は、…私達も被害者です」 いつもとは違う喋り方に 気圧される姿のナミをいつもの二人は、変だと思うことなく 同情の目を向ける …いや変だと思う事もできず その場の雰囲気に飲まれる
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!

183人が本棚に入れています
本棚に追加