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…さて、一巻目が終わり、次の「記録の書」に移ろう。一応説明しておくが、この物語は幾つかの手記に書いてある記録を元に、語り手である人物が「記録の書」として残した、とされている。台詞や効果音などにリアリティーがあるのは、手記の内容を忠実に再現するために、語り手である人物によって加えられたものである。一体どうやってこの物語は伝えられたのか?誰が伝えたのか、わかっていない。とにかく、この「記録の書」の2巻目を読み進めよう。
“七人のスペッカーズ”との戦いが終わり、リリーとの結婚が決まっても、マルゴット達は、まだマダム・セニュルの館にいた。食費がバカにかかるので、まだ稼ぎが足りず、貯まるまでは残って働くことにしたのだ。砂漠がすぐ側にあるオアシス小都市の街・ヘンジャンも、人口減で少しずつ廃れる傾向にあったが、それでも交通の要所、砂漠のオアシス都市として、館を中心に栄えていた。
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