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まるで、ノンフィクションのようだった。 最後にその殺人鬼は言った。 「僕はただ、殺したかった。どうせ、人間にも狩りの本能は備わってるんだ。それに忠実になっただけさ。裁くなら僕じゃなく、生きてる人間を裁けばいい。僕だけじゃ不公平だ! 」 男の叫びは、身勝手なものだ。 だが、一瞬だけ。 ほんの一瞬だけ。 僕はその言葉に初めて男の本性に触れた、そんな気がした。 だから、彼女にコメントしてしまったのだろう。 内容は、その小説のレビュー。
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