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ただ、先程にも述べたように、口下手な僕だ。
コメントの内容に迷う。
だから、僕は、本音と建前を半々にして、投稿した。
返事、来るかな。
なんと、思う。
でも、来るわけないだろう
こんな無名な僕に。
感想だって、ただ、自分の思ったことを文法関係なしに述べたのだ。
返事なんて来るわけ……。
そんな風に思っていると、僕の好きなメロディーが携帯の着信を報せる。
それは、そのサイトからのメールだった。
「ラファエルさんから、コメントが着きました」
素っ気ない文面、だが、ラファエルの文字に驚いた。何故なら、そのラファエルの小説だったから。
急いで、コメントを確認すると。
「レビューありがとうございます🎵 好き嫌いが分かれる話しかと思ったので、あのようなコメント嬉しかったです😆 まだまだ、未熟者で、解らない部分など多いと思いますが、また、お付き合いくだされば幸いです🎵 乱文失礼しましたm(__)m 」
顔文字・絵文字が多用されていて流石若い女の子だと思った。
僕は、どうコメントをしようか考えあぐねいていると、また、運営からメールが。
「ラファエルさんが、「花葬曲」にイイネを押しました」
花葬曲の文字を見た途端、僕は腹の底が熱くなった。
嬉しさで。
観覧数も、レビュー数も、更には、イイネも少ないこんな作品に、一つだけだったがイイネを押してもらえた。
言葉のない評価に僕は単純に心が踊った。
だから、サイトに接続し、お礼の文章を考える。
次に繋がる言葉が欲しくて。
「イイネ、ありがとうございます。初作品で思い入れも強いので嬉しいです」
……かたいだろうか? いや、その前に素っ気ない?
迷う僕を見透かしたようにまた、サイトからメールが。
ラシフェルさんがあなたにコメントをしました。
勿論、飛び付くようにチェックする。
レビュー
★★★★★
ネタバレあり
ミステリーというので、閲覧させていただきました。携帯小説という感覚で読もうとしましたが、無理でしたし。
なぜなら、こんな上質なミステリーは文庫本で読みたいからです。
張り巡らされた伏線、丁寧な描写、更には英文学顔負けのブラックユーモア。どれを取っても、素晴らしく読み応え十分でした。素敵な物語をありがとうございました。
長文で文字数ギリギリまで書いたのだろう。
ここまで、熱心に読み込んでくれたのは彼女だけで……。
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