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こちらを振り向き飛悠を睨みながら夕日が言う。
「佐藤くん。私には琴平夕日って名前がちゃんとあるの。お前とか馴れ馴れしく呼ばないで。」
言ってまた夕日は歩き出す。
かわいくないやつ。少しすねる飛悠。
少し歩いてまた夕日が足を止める。
「ここよ。」
2-Cと書かれたプレートがかかる教室。
ガラッ。
躊躇なく夕日がドアを開ける。
「先生。連れてきました。」
教室の視線がコチラに集まる。
一旦授業を止める先生。
心の準備が出来ていない飛悠は内心焦る。
夕日はスタスタと中に入り、教壇から見て右側の一番後ろの席に座った。
「琴ちゃん、ありがと。」
身長150センチあるかないかの小ささ。
凄いアニメ声。
ショートヘアの髪にカチューシャをつけて小さい指揮棒みたいな棒を持っている。
さらにピンクのフリフリワンピース。
先生・・・なのか・・・?子供にしか見えない---しかも小学生にしか。
というのが飛悠の第一印象。
その身長じゃ黒板の一番上届かないだろ。と、飛悠は先生?を見て思う。
「え~っと・・・。どうも。」
若干呆気にとられつつもなんか挨拶をする飛悠。
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