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教壇の横で授業なんてうけたことがない。
なんとも落ち着かない飛悠。
それに、教科書が・・・・ない。
そういえば今日、本当なら始まる前に受けとる予定だった。
その事に気がつく桃ちゃん先生。
「あっ・・。飛悠ちゃん教科書・・。」
潤んだ瞳で飛悠を見る。
慌てて答える飛悠。
「だっ、大丈夫ですよっ!国語だからちゃんと聞いてれば!それに、そろそろ終わりでしょ?」
軽く泣きそうだった桃ちゃん先生はあっという間に笑顔を取り戻す。
「そっかぁ~じゃぁ授業終わったら職員室にきてねぇ~」
やっぱりこの先生いろんな意味で怖い。
飛悠は心の中で『恐ろしい子っ!』とか思ったり思わなかったりする。
「あとぉ~。栄くん一緒にきてぇ」
ガタッ。
一人のクラスメイトが立ち上がり・・・。
「了解しました!」
素晴らしい返事を返す栄くん。
軍隊ですか?
思わず突っ込みを入れたくなるがぐっとこらえる飛悠。
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