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若干のラグのあと『おぉ~!!!!』
と、各教室から男子学生の呼応が聞こえる。
なるほど。凄い人気だ。
逆に廊下に出ていた女学生からは、「きもっ」とか聞こえるけどスルーしようと思う飛悠。
そんなこんなで雑談を繰り返しながら飛悠と栄は職員室へとたどり着いた。
教室以外は逆の棟なので意外と距離がある。
棟と棟を結ぶ渡り廊下を歩いて同じ2Fの丁度反対側にある職員室にたどり着く。
コンッコンッ!
栄が軽く職員室の扉をノックをして。
「失礼しま~す。」
中へと入って行く。
後に続く飛悠。
休み時間のせいか職員室には先生方ほぼが勢揃い。
栄のスキップはまだ続き---先生達は苦笑い。
飛悠は見なかったことにしてキョロキョロと職員室を見回すが桃ちゃん先生の姿がない。
「呼んでおいていないって・・・」
飛悠がぼやく。
「いや、いるじゃん。」
そう言って栄が職員室の一角にある机を指を指す。
ひときわ本が山積みにされた机。
山積みの本の奥にチラッと頭が見えた。
あっ・・・いた。
小さすぎて本に隠れている桃ちゃん先生がいないと思った飛悠。
つか片付けろ・・・。
思いながら飛悠は栄の後を追いチラチラ見える頭の元へ。
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