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言うと夕日は自分の席へと着く。
「あなたには関係のない事だから余計なことは聞かないでいいわよ」
言い放つ夕日。
「関係ないってお前・・・!」
言いかけた飛悠の肩に手を置き栄が首を振りながら止める。
キーンコーンカーンコーン。
同時に次の授業の予鈴が鳴り少し遅れて先生が入ってくる。
飛悠はそれを見て言いかけた言葉を押し込める。
***
授業が始まり先生がやたらと難しい数式を黒板に書いている。
正直なとこ数学は苦手だ・・・。
飛悠は思いながら教科書を見て授業を追いかける。
ふと、栄の方から飛悠の机の上に小さなメモが投げられる。
開けてみるとこう書かれていた。
『隣の席の奏ちゃんは体が弱くてたまに熱出すみたいで学校をたまに休んだりする。それを夕日は気にしてるみたいだからあんまり聞いてやるな。あと、帰りにお前の家いっていい?一人暮らしなんだろ?』
飛悠はノートの端をちぎり『OK。遊びにこいよ。』と返した。
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