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「それぢゃぁ今日はここまでぇ~。みんな気をつけてかえってねぇ~」
授業とHRが終わりようやく飛悠の長い初日が終わった。
「つかれた・・・。」
飛悠は机の上に突っ伏した。
昼休みに栄に一緒に飯くおうぜ!って誘われて弁当あけたら桜でんぶでハートマークでドン引きだったりでなにかと大変だった1日もようやく終りだ。
この学校でちゃんとやっていけんのかな・・・。
飛悠は突っ伏したまま考えをめぐらせる。
ポンッ!
と、肩に手を当てられ顔をあげる飛悠。
「いこーぜ!」
栄がニヤニヤしながら立っていた。
「あぁ。行くか。」
ゆっくりたちあがる飛悠。
サッ---
横を奥の席から歩いてきた夕日が横切っていく。
「あっ。琴平さんさよなら。」
飛悠は思わず声に出す。
夕日は「またね」とそっけない返事をして教室を出て行った。
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