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途中本屋に寄ったり近くの激安スーパーを教えてもらい買い物したりでダラダラと歩きながら返った結果・・・。
わずか3キロの道のり2時間に要した飛悠と栄。
すでに日は傾いて鮮やかなオレンジ色が街を照らしている。
「遅くなっちゃったな。栄。家に連絡とかしとかなくていいのか?」
栄はポケットからスマホを取り出し一言。
「母ちゃんにはメッセ済みぃ~!」
「そっか。自転車とめたら行くから上いってて。2Fの1番奥の部屋」
「おっけ~!」
言うと栄はカンカンカン!と軽快に金属製の階段を上がっていく。
飛悠は駐輪スペースに自転車を止め鍵を掛け後を追う。
部屋の前で待ってる栄。
飛悠はカバンから鍵を取り出す。
「言っとくけどまだ荷物の整理もできてないから部屋ダンボールだらけだぞ!」
「気にすんな!」
言って栄は笑み一つ。
飛悠もクスっと笑いながら扉に鍵を差し込む。
カチャリ。
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