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ーーーーー 「はぁ…」 「ちょっと、どーしたのよ?そんなため息ついてさ」 バイト先のバックヤードにて。 俺の吐いた大きなため息を聞いたのは、同期のアルバイター。白羽 美穂(しらはね みほ)だった。 もう一緒に仕事をするようになって二年近く経つ。 「…ちょっと疲れただけだ」 「…あ、なんか隠したでしょ」 どういうところで判断したのかは知らないが鋭い。 「……」 だが、話すことはできない。いくら美穂もライダーサモンに興じたことがあるとはいえ、あくまでも一般プレイヤーの域を出ないのだから。 「さ、仕事仕事…いくぞ美穂」 不承不承ではあるが美穂も腰をあげ、自身の配達物のリストを受け取りにいった。
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