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いつもの通りバイトに勤しむ中、俺はそれを見つけた。
「…なんだあれ?」
電信柱の上の方に奇妙なモノがあった。
まるでジッパーを開けたような裂け目だ。
裂け目からは風の音がする。
そして…
裂け目から異形の者が現れる。
『ーーーーーーー!』
まさか
まさか…!
「インベスまで出てきやがった…!」
しかも一体どころじゃない。
あとからあとからゾロゾロ現れる。
『Set up!』
「変身!」
『チェーンジッ!仮面ライダー!リベル!』
変身と同時に眼前のインベスを殴り倒す。
『お前らの相手は俺だ!』
『ーーーーーー!』
次から次からキリがない。
裂け目から次々現れる。
『こうなったらっ…!』
鎧武のジュエルを取り出した瞬間
『カッ!』
放たれた一撃にジュエルを弾き飛ばされた。
『しまった…!』
落ちたのは真後ろ。
相手をしつつは取れない。
『くそ…!』
なぶり殺しもいいところだ。必死にガードはするが、それでもダメージは蓄積していく。
そんなとき…
落ちていたジュエルを拾った男がいた。
『…あんたは!』
それは先程、マスターの店で出会った男…。
しかもその男は…
ベルトを取り出したのだ。
『嘘だろ…!』
「っらぁ!」
『Set up!』
天高く掲げたジュエルを叩きつけるようにはめるその姿。
「変身!」
『チェーンジッ!仮面ライダー鎧武!』『オレンジアームズ!花道!オンステージ!』
その勇ましさも
そして
『ここからは、俺のステージだ!』
この言葉も
まさしく、アーマードライダー鎧武…葛葉紘汰のものだった。
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