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------------------ ああは、言ったものの数学は学年トップの神戸だ。 答えを見つけられるのは時間の問題だろう。 俺は言い訳を考えていた。 ほんのちょっと、出来心だった。 毎時間、授業のほとんどは睡眠学習の神戸。 だけど、提出する課題やノートは完璧。 綺麗な数字の羅列してあるノートは完璧なまでに美しい。 そんなノートは初めてだった。 そして、ノートの最後には必ずメッセージが添えられていた。 ミホちゃんの説明わかりやすい! ミホちゃんの授業面白かった! 毒舌ハンパねぇし(笑) 好きな食べ物なに?俺カツカレー キャラメルごちそうサマ ミホちゃん字上手だね! ミホちゃんの黒板てキレイだよね 今日具合悪いの?いつもの毒舌キレがない。 元気になったみたい! ミホちゃんの彼女ってどんな人? 律儀に毎回毎回。 俺もまた毎回毎回、返事をしていた。 ちょっとした交換日記みたいで楽しかった。 だから、ちょっとした好奇心。 「いた!!」 見つけられた... 「屋上なんてっ、反則っ!!」 校内を駆け回ったのだろう。 神戸は汗だくで息が上がっていた。
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