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私は情けないやら
悔しいやらで健次という
人間に この時 初めて
殺したい程の憎しみを
抱いた。
もう私には躊躇う気持ち
も消え健次への愛が
憎しみの炎となっていた。
直ぐに警察署に被害届を
出した。
担当の刑事さんは強盗で
被害届も出せると言った。
だが私という女は馬鹿で
他人と罵られても健次に
最後の情を掛けたのだ。
私は刑事さんに窃盗で
訴えると言った。
【強盗は窃盗より罪が重い。】
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