第一章・真衣と拓実

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「せっかく助けてくれたのに生意気な態度取ったから印象悪いだろうな。友達は選べって言われなかった?」 心配そうに訊ねる私に、真衣はまたくつくつと笑うと、 「大丈夫。真央はあたしの大事な友達だもの。だから、拓ちゃんは真央のこと嫌いになったりしないよ」 自信たっぷりにそう言うのだった。 「あたしの大切なものは、拓ちゃんにとっても大切だから」
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