全力少女、走る。の巻

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って!こんな甘酸っぱい青春の一ページを言いたいんじゃないんだ! 今の状況になった経緯なんだ! そう、そうだ。昼休みに入って、3人でご飯を食べようって話になったんだ。てことで、あたしは残念ながら、一緒のクラスになれなかった美緒ちゃんを一緒に食べようって呼びに行ってくる、と2人に告げて、あたしは、教室を出た。 うん、ここまでは、いい。よかったのに。出た瞬間、男子生徒の大群が向こうから走って来ていた。 うん?なんだこれ? 「見つけたああぁぁああ!!」 誰を見つけたのか。そんなことあたしにはわかるわけもなく。変な人気者もいるもんだなぁ、と呑気に考えていた。 男子生徒の大群。男子生徒の大群の先頭の、男子の指す方向は、完全にあたしをさしているのに、気付くまでは。 「あの女だああぁぁあ!!!」 「っ、ひっ!」 考えるよりも先に足が動いていた。 尋常じゃないスピードであたしは足を動かした。 いやだって、ほら。逃げたくなるじゃない。 追いかけられたら、逃げちゃうのが人間の性ってものでしょう。 こういう訳で(どういう訳で?)あたしは理由も分からぬまま、逃げ回っているのだ。 ご飯食べたいいいいっ!!!
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