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ほら、小説の主人公とかって。頭脳明晰、容姿端麗、運動神経抜群とか。
なにかと、完璧じゃないか。
そういうの見てるとさ、羨ましいとおもうんだよね。って、え?どうせ、この小説もそうなんだろ?って?
はは!まさか。アイツが頭脳明晰、容姿端麗、運動神経抜群?笑っちゃうね。
それどころか、あいつは、馬鹿でアホでどちらかといえば、中の下。目だって一重。ああ、ただ運動神経はいい方なのかな。
ただ、あいつは。
真っ直ぐ、真っ直ぐ真っ直ぐ、俺らにぶつかってくるんだ。
馬鹿正直、なんだ。
そう、これからの物語は俺らとアイツの馬鹿みたいな高校生活。
あいつは、誰よりも輝いている。
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