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(ふ~…今日は解散だな!!)
俺は家に帰ろうとした時
「たくや!き…聞きたいことがある!」
番長が俺に言った。
「なにかようですか?」
俺は番長を見た。
「そ…そこのベンチにす…座れ!!」
俺は番長の言う通りに近くのベンチに座った。
ピタ
番長が俺に引っ付くように隣に座った。
(またかよ……でも、どうして、引っ付くんだ?……まぁ、俺に引っ付く時は番長の機嫌がMax近いから別に構わないが……)
「た…たくや!!」
な…なんと、番長の機嫌がMax近くではなく並だった。こんなことは今までになかった。
(ば…番長の機嫌がな…並だ。き…機嫌を損なわないようにげ…言動に注意しなければ……)
俺は緊張した。
「さっきのキメゼリフ……なんて言った?」
「へ?」
「キメゼリフなんて言ったか聞いてんだよ!!」
番長の機嫌が悪いと思った。
「く…くまちLOVE…た…たくやって言いました」
俺は正直に答えた。
「そのキメゼリフ辞めろ!!」
「は?」
「た…たつこLOVEと言え!!」
番長の小さな声は俺に聞こえなかった。
「へ?」
「ば…番長LOVEでもいいぞ!」
「…」
番長の声は蟻にしか聞こえなかった。
「どっちなんだよ~」
「ば…番長です!」
俺は叩かれると思い、反射的に言ってしまった。
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