7.やっぱり俺様彼氏…?

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「お久しぶりです」 「元気だった? 比奈ちゃんが遊びに来ないからつまらなくて」 きっと、海斗が言ってたお菓子作りのこと。 「ロールケーキ、すごく美味しかったです。 ご馳走様でした」 海斗が見せてやれといった笑顔に近づくように、満面の笑みでペコリと頭を下げた。 「夕ご飯も食べて行ってね。デザートにプリンも作ってあるから」 嬉しそうにそういい残してキッチンに消えていくお母さんを見送り。 あたしの隣にいた海斗に視線を向けると、少しうんざりしたように溜息を吐いて苦笑した。 「相変わらずだね」 「いや、今まで以上だな…」 そう吐き捨てる海斗に、あたしたちの後ろにいた先生まで鼻で笑う。 「で、何で玲志がいんだよ」 ギロリと鋭い視線を先生に向けるも、先生は気にすることなくコキコキと首を鳴らして。 「荷物もち。 お姉さまに逆らうと怖いからな」 ほらと見せる先生の両手にはたくさんの荷物があることに気がついて。 いつもあたしに雑用を押し付けて、タバコをふかしていた人とは思えない。 でも、海斗は平然といつものことか、と呆れた顔をしていた。
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