生まれ変わる星

2/37
前へ
/40ページ
次へ
IS(インフィニット・ストラトス)。 今世界でオリンピックのような競技となっているスポーツだ。 だが、その根本は違う。 アタマのイカれt・・・コホン、世紀の天才学者である篠ノ之束(しののの たばね)が、宇宙空間内の作業の進行を目的とした搭乗型ロボットだ。 当初、ISはそのような目的で発明された。が、ある事件を境にしてその用途が大きく変わることになる。 世界中の軍事目的コンピュータを一斉にハッキングし、4000発ほどのミサイルを日本に向けて一斉発射した事件だ。 だがしかし、日本には被害なし。 謎の搭乗者と、謎のISが全てのミサイルを撃ち落としたのだ。 以来、ISは軍事目的にも使用されるようになった。 ただし、ISには問題がある。 搭乗者は女性のみ、と言う制約があるのだ。 軍はISの適性がある女性を高官として、男性の地位を下げていった。 力仕事が出来なかった女性がISを用いてすることが出来るようになったのだから当たり前か。 軍がそうしたように、現代社会でも相対的に男性の地位は落ちた。 故に、昨今の男性の地位はドン底と言えよう。 が、数年前。一人の少年にISの適性があることが判明。各国は少年を金で取引した。 そして、金で勝ち取った独逸の軍は、とある小隊に配属させたのだった。 「・・・話が出来すぎてないか?」 IS適性を持った一人目の男である俺、赤星十也は虚空に呟いた。 ベッドに仰向けに倒れて呟くが、当然返事は返ってこない。 思考を放棄しようとすると、扉をノックする音が聞こえた。 覗き穴から外を見て来訪者を確認、チェーンを掛けて扉を開く。 「・・・何の用だ、 織斑一夏(おりむらいちか)」 ・・・ 二人目のIS適性を持った男が、俺を訪ねたようだ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加