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IS(インフィニット・ストラトス)。
今世界でオリンピックのような競技となっているスポーツだ。
だが、その根本は違う。
アタマのイカれt・・・コホン、世紀の天才学者である篠ノ之束(しののの たばね)が、宇宙空間内の作業の進行を目的とした搭乗型ロボットだ。
当初、ISはそのような目的で発明された。が、ある事件を境にしてその用途が大きく変わることになる。
世界中の軍事目的コンピュータを一斉にハッキングし、4000発ほどのミサイルを日本に向けて一斉発射した事件だ。
だがしかし、日本には被害なし。
謎の搭乗者と、謎のISが全てのミサイルを撃ち落としたのだ。
以来、ISは軍事目的にも使用されるようになった。
ただし、ISには問題がある。
搭乗者は女性のみ、と言う制約があるのだ。
軍はISの適性がある女性を高官として、男性の地位を下げていった。
力仕事が出来なかった女性がISを用いてすることが出来るようになったのだから当たり前か。
軍がそうしたように、現代社会でも相対的に男性の地位は落ちた。
故に、昨今の男性の地位はドン底と言えよう。
が、数年前。一人の少年にISの適性があることが判明。各国は少年を金で取引した。
そして、金で勝ち取った独逸の軍は、とある小隊に配属させたのだった。
「・・・話が出来すぎてないか?」
IS適性を持った一人目の男である俺、赤星十也は虚空に呟いた。
ベッドに仰向けに倒れて呟くが、当然返事は返ってこない。
思考を放棄しようとすると、扉をノックする音が聞こえた。
覗き穴から外を見て来訪者を確認、チェーンを掛けて扉を開く。
「・・・何の用だ、 織斑一夏(おりむらいちか)」
・・・
二人目のIS適性を持った男が、俺を訪ねたようだ。
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