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織斑は気まずそうに辺りを見回して、俺に告げた。
「俺、織斑一夏って言うんだけど、ほら、俺たち男二人だけだろ?だから、よろしくと思って・・・あれ!?俺のこと知ってるのか!?」
「当たり前だ。あれだけニュースで騒がれれば嫌でも覚える」
それに、お前の姉が有名だからな。
「覚えていてくれて嬉しいぜ。えっと・・・」
「・・・赤星十也だ。それじゃあな」
「おう!じゃあな十也!じゃなくて!待ってくれ!」
閉めようとした扉に手を掛けて無理矢理こじ開けようとして来た。恐ろしい奴だ。
「何だ」
「いやほら、もっとあるだろ!?俺たちIS学園で男二人だぞ!」
「お前に対して俺が話すことは何もない。以前の環境もこうだったからな」
まぁ、小隊ではこれほど姦しく無かったが。俺自身喋らない人間だったからか?
「以前?前はどんなところに住んで「見つけたぞ一夏!」げ、箒!?」
俺は織斑が驚いている隙にじゃあなと言って扉を閉めた。何かに巻き込まれるのは御免だからな。そろそろ就寝時間だし。
外はとても騒がしく、その現状(惨状でも間違ってない)は俺の明日から始まる学園生活を予想させた。
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