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テレビを食い入るように見る俺ら
「ただ事じゃねぇな…」
「これが全部同じ手口ってわけだろ?こんな数どうすんだ」
テレビの下には行方不明者の数も書かれていて、その数には驚くしかない
書いてあったのは約300の数字
少ないのか多いのか、よく分からないがこんな人数どうするってんだ
「…随分若い人がなってんだな」
相樂がそう言ったのを聞いて、となりを見てみるとスマホを片手に呟いていた
「統計。10代が最も多い約200人、20代が次に多い約100人…そしてその後に約30人が続いている」
「300人超えているんじゃねーか…」
でも、俺には関係ないことなんだよなー…
早く見つかることを祈りつつ、この重い雰囲気をどうにかするために相樂にすっかけることにした
「…相樂、お前の犯行か」
「なんでやねんッ!!」
「おぉ…いいツッコミ」
すぐに反応を示してくれたことから見ると、どうやら相樂も同じような感じだったらしい
大変な事件だとわかっているが、結局詳しい情報もないし実際関わりもないNEWSだと『大変だな。早く解決すればいいな』で終わってしまう
実際、見ていたNEWSでもその話題は終わってスポーツ関連のことになっていた
「…あれ!?この人結婚すんの?」
「これ誰だよ」
その後相樂は1時間ほどいて、テレビの話題についてあれやこれやと話した後帰っていった
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