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「相手のボス始動とか何…」
「そのまんまの意味だよ…きっとお前が行けば一件落着さ。よし逝ってこい」
なんでだよと力無く自分の机に上半身を伸ばす相樂
場所は移って自分のクラスだ
俺と相樂はお互い一番後ろの席。桜月と相樂でちょうど隣合う形で、移動もしなくてすむから超ラクだ
っと余談は置いといて…
「萩埜…勇飛って強い…よな?」
さっきはおだってみたものの…今回は雰囲気からしてシャレになりそうにない
少し身構えて聞くと返答は
「強い」
という一言で、ガバリと起きて真剣な表情で言われた
「そりゃー強いぜ和真くん。俺らのボスも1回負けてた筈」
「…マジ?」
「この町でトップだと考えていいな。俺らが中3の時に、今の先輩らの学年で1番を決めたらしいんだが…その時の覇者が萩埜勇飛だ」
だからボスら先輩は、その時の雪辱を晴らすために今回のやつを喜んでいるってわけだ
そう言ったあと、相樂は朝ごはんと一緒に用意していた野菜ジュースを一口飲んだ
「………」
「その喧嘩に勝ったあとの萩埜は、特に手出ししてなかったからね。和真が知らないのも無理ないと思うよ」
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