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「おーぉ…やってくれンじゃねぇか」
制服にベタリと付いたペイントを見て呟く
「ったく新しいの有ったっけか…替えねぇとなぁ」
口ではこう言ってるが、口角が上がっているのが分かる
あーぁ、ヤベェなぁ……
「本気でやりてぇもんだよ」
ペイントが付いた制服と、先程までおっかかれていたフェンスを見て、後ろにいる“最強”に話しかける
「萩埜ー。ビンゴだ」
「………」
「アイツらが“無敗伝説”の“桜月”と“相樂”だよ」
少しの沈黙
必要最低限しか話さないからなァ、と改めて実感すると
「……小野」
「ん?」
萩埜が口を開く
「お前はペイントボールの奴をやれ」
「…ははっ…了解」
少しだけ予想していた言葉
「…もう用はねぇな…帰るぞ」
「応。りょーかい」
歩き出した萩埜の後ろを歩く
さぁ…て
「相樂…ね。楽しませてくれよ?このゲームもさ」
呟いたあと、次にどうしようかなーと策を巡らした
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