名前→桜月 和真

4/8
前へ
/73ページ
次へ
「宣戦布告だけでも疲れるんだぞー?ちゃんとお前の元に連れてかねぇと行けないからさ」 「なら俺が宣戦布告係になってやろう。いいぞ?相樂、地の果てまで逃げるんだ」 「断固拒否だこんにゃろうww俺達の無敗伝説が終わるぞ」 「無勝伝説の間違いだろ」 無敗伝説の方がかっこいいからいいじゃんと相楽は笑いながら、クリーム色っぽい金髪を1つに結び直して言った 相楽の本名は相樂 伊緒─さがら いお─ 俺と相樂は高校からの友人で、教室が同じだったことで知り合った お互いに教室でブルブルと震えていたんだ、見つけたときは不良じゃねぇと分かって喜んだものさ 高校ではある程度実力がないと、パシリやらイジメやらとおっかねぇことになる だから相樂と手を組んで、こうして夜な夜な…じゃないや。白昼堂々バトってるわけだ。うん 作戦は、相樂が不良にすっかけて、俺が足を使って地理を使って相手を翻弄する まぁ相手は不良で勝てるはずもないから、戦っては全て引き分けにしてるんだけどww 最初は、これでいいのかと迷ったけど…数は重ねるもんだな。今では高2でありながら相手グループに狙われる立場。俺の入っているグループのトップクラス入りだ ……なんか虚しいぜコノヤロー!! そんな俺の考えなんて無視に、相樂がにこやかに、あ、そう言えばと手を打った 「和真喜べ、今日で800戦0勝0敗800引き分けになったぞ」 「それは喜ぶべきなのか……」 脱力も脱力で、俺は頭を下に下げた キリ番だしいいだろー?と笑う相樂の性格は本当に羨ましい
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

156人が本棚に入れています
本棚に追加