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「えっ?!えっ?!?!」
私が智也のことを考えている間に晃さんは私の制止も聞かず、須田さんに直接連絡をして今の私の状態を説明してくれていた。
それはもう丁寧かつ的確に。
私はただその姿を客観的に見ることしか出来なくて、須田さんの了承を得て私はこのまま家へと帰宅することに決まった。
「須田さんが「お大事に」と言ってました。
後のことは庶務課の人間に任せて紫さんは着替えて家に帰りましょう。
車で来ているので送ります」
スマホをスーツの内ポケットへ直し、私をエスコートしようとする晃さん。
いや...待って。それは危険なんじゃ...
今だってこの状況、見られているはず。
それなのに着替えてその上、家にまで送ってもらうなんて...
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