5743人が本棚に入れています
本棚に追加
/531ページ
ぞくり...とまた悪寒が私の背中に走った。
思い出したくも無い、あの窮屈で自分が無かった日々が蘇ってくる。
息の仕方もわからない。
また...私はアイツに脅えて暮らさなきゃいけない日々を送るんだ...
一体いつまで?
智也はいつから私を見ていたんだろう...
私が干物の生活をしている間は何にもコンタクトはなかった。
でも、結城とタクシーで帰ってきたり、今こうして晃さんと二人でいるときにかかってきたなんて...
そんなの、タイミングがよすぎる。
もしかして、ずっと、見られていたんだろうか??
「お忙しいところすみません。
須田さんですか?」
私の思考を完全にストップさせたのは、他でもない晃さんだった。
最初のコメントを投稿しよう!