トライアングルの恋、1人目の男

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「紫!今帰り?!」 バイトが終わって、制服から私服に着替えて従業員出口から出ようとしたら、後ろからバタバタと走って追いかけてくる足音と共に、大声で私を呼ぶ声に振り返った。 「智也……くん」 「何だよ、智也って呼べって言ってんだろ?! 今から帰るんだろ?一緒に帰ろうぜ!」 「う、うん……」 彼の名前は、岡崎 智也。 コンピューター関係の専門学校に行っている19歳。 当時の私とは同い年だ。 彼は、いつも私の後ろを追いかけてきた。 さすがにバイト中は無かったけれど、休憩時間に帰りの時間。 ある時は早番と遅番でバラバラだったのに、私に合わせて彼は遅番なのに早番の時間に出勤してきて、私の事を待っていた事もあった。
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