【せいぎの大名・高山右近】

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  何か、見えて来ましたか? 此処から先は私の「布教(主張)」になってしまいますから、興味のある方だけ聞いて下さい。 大した事ではありません。 此の日ノ本に生を受けた貴方にこそ「相応しい」信ずべきものを、こっそりとお伝えしようかと。    「…おい。」 ふふ、もう薄々お分かりだと思いますが 今、此の日ノ本を動かしているのは「誰」か…と。 私こそ問いたい。 果たして「神」とは何か。 精神的な安寧も必要ですが 我々はその根底に「武士」と云う職を持っています。   「おい。」 そうなると日ノ本で信ずべきは唯お一人…と云う事になってしまいます。 翻る鮮やかな紅――― 如何なる時も曇らぬ「光」。 勿論、信じる信じないは貴方の「自由」です。 そう、織田信長公。 あの御方こそ、我々を新たな世界へ導く、  
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