人外と花の妖怪

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…人里… 「これを後三本ください♪…ズズー。」 「毎度っ♪」 紗鬼は人里の団子屋でくつろいでいる。 「…はいよみたらし三本に、新商品のアンコを乗せた団子だよ。」 「…おや?私が頼んだのはみたらしだけですよ?」 「兄ちゃんは家のお得意様だからね♪おまけだよ♪」 「ほうほう♪ではありがたく頂きましょう♪」 紗鬼は団子を食べて、優雅に過ごしている。 …そんななか、 ザワザワ…。ザワザワ…。 …遠くの方に人の集まりが見える。 「…?」 気になった紗鬼は野次馬根性に従い、見に行くことにした。 ………… 「…なるほど…。」 人の集まり、…否、人里の人間達が遠巻きに見ている者を見て、紗鬼は納得する。 「…大妖怪の風見さんですか…。」 紗鬼の視線の先には、緑色のボサボサ髪に、赤と白のチェックの入った服を着て、大きい傘を持っている女性であった。
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