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「はむっ……むぐむぐ…。やはり美味しいですね~♪」
紗鬼も、自分の団子を食べる。
「…美味しいわね…。」
ブンッ…パシャッ♪
風の音と共に何かの音が聞こえるが、女性も団子の味を噛み締めている。
「…あぁそれと、私が貴女に殺気を送ったのは別に意味はないです。」
「…どういう意味かしら?」
「単純に此処の団子の美味しさを伝えたかっただけです。…はむっ。」
「…貴方は私が怖くないのかしら?私が誰か解ってるんでしょう?」
「…貴女が誰か?…ですか?…勿論♪」
パチンッ♪
紗鬼は指パッチンをする。…と、空から一枚の写真が落ちてくる。
「美味しい団子を食べた時の笑顔が可愛い大妖怪さん♪」
その写真には、先程の団子を食べ、笑顔を見せた女性の姿が写っている。
「…ぶっ!?」
女性はいきなりの写真に噎せる。
「…おやおや。汚いですよ。」
「あ、貴方いつの間に…!?」
「…まぁそんなことは気にしない気にしな~い♪」
紗鬼はそれ以上何も言わず、団子を食べ終える。
女性も仕方なく団子を食べる。
………
団子を食べ終わると、
「…貴方の名前は何かしら?」
女性が紗鬼の名前を聞く。
「紗鬼で良いですよ。」
「そう。…私の名前は知ってるんでしょう?」
「…いえ♪」
紗鬼は知らないと言う。
「…そうなの?…私は「笑顔が可愛い♪」大妖怪の風見……。」
紗鬼は女性の言葉に裏声で乱入。女性は紗鬼を睨む。
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