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T side
…なんで…なんでいんだよ…
こっち見んなよ…俺のこと見んなよ…
こんな姿…見られたくない
M「…玉…」
…なんだよ…
…俺、お前に嫌われて…
…んなの嫌だ。
M「…玉?」
俺は気づくとあいつに抱きついていた。
自分でもどうして抱きついたのかわからない。
でも、一つだけわかる。
…俺はあいつに嫌われたくなくて…俺はあいつのことが…好きで…だから抱きついた。
M side
…玉?
ど、どうして抱きついて…
戸惑う俺に抱きつく玉は言う
T「…嫌い。」
…えっ?
嫌いなのに抱きつく…の?
さらに戸惑う…混乱…理解不能
T「…じゃ…ないから」
そう言うと俺の胸の中に顔を埋める。
…俺、やっぱり好きだ。
たまに自分から好きだと言ってくれるこいつが。
ツンデレ王子だから
だから俺に冷たくするんだ。
それで、1人で傷つけたって泣いてるんだ。
…ほんと可愛いやつだよ。
やっぱりこいつには俺がいないとだめだ。
なーんて、考える俺。
M「…玉…俺も、好きだから…」
T side
今俺はあいつの腕の中。
あいつは俺に好きだと言って抱きしめた。…強く
M「…これからは、玉を泣かさないようにするから。…な?」
…どうしてあいつはこんなにも優しいんだろう。
俺はその言葉に頷くことしかできなかった。
(なぁ、宮田…)
(なに?玉)
(なんにもない…)
(なんだよー…)
(…好き)
(玉ーっ)
(くんなーっ)
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