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―――ます。この度は誠に…
今は丁度入学式だ。
新入生の数はざっと500人はいるだろう。
見回してみたところ護衛対象である者は見付からなかった。クラスは同じらしいので今見付ける必要はないが。
気配で強そうな者を探ってみると、学園長と教師数人、少し気配が弱いが生徒数人がみつかった。
強い者ほど隠すのが上手くなるからこれだけとは言えない。多分学園長はあまり隠す気がないようだ。おそらく隠してる者がいたとしても学園長が一番強いだろう。
すると上からくるくると二枚の葉を回しながら金茶色の実が落ちてきた。受け取ればそれはカードに変化した。
「皆さんそのカードを見てください。それぞれ自分のクラスと出席番号が記されているので、そのカードに従い移動してください。」
感心する。どうやってそれぞれ個人を見分けているのだろうか。一瞬適当かと考えたがここはクラス分けを成績順にA~Iに分けていると言っていた。
あれこれと考えていると教室についた。
出席番号に従えば窓際の一番後ろで、まだ周りは来ていないようだ。
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