ネルト学園

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「さて、今回の依頼なんじゃが特殊でのう。対象の護衛としてネルト学園に入学してもらうことになる。」 「護衛で学園に入学とは・・、護衛対象は高位貴族の方ですか。」 貴族が住むところは大抵護りが固い。一般家庭の家では張られていない結界が張られているからだ。しかし、国立の学園ともなるとその何倍もの質及び量の結界により並大抵の貴族の守りよりも厳重だ。その上、様々な筋のエキスパートである教師が数十人いるのだ。 その中で護衛がいるとは高位貴族くらいでないとあり得ない。 しかし帝である自分が受けることになるとは 「対象と同い年で護衛が務まるとなると限られてのう。それと護衛だと言うことはバレないようにせんといかん。」 疑問が顔に出ていたのかちょうどこたえてくれた。 「わかりました。護衛対象を教えてください。」 マスターはささやか嬉しそうに頷き答えた。その名に彼は軽く目を見張った。
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