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「ハア・・ハア・・やった!」
技を当てれたわけじゃないけど、相手の攻撃を防ぐ事ができた。
今まで打たれっぱなしだったため、手が震えている。
藤堂は茫然としていた。
「おやおや、平助。一本取られちゃったんですか?」
ひょこっと私達の間に現れた沖田総司は楽しそうに言った。
あれだけの列が出来ていたのに沖田の列は皆、屍のごとく動かなくなっていた。
「あ、ああ。総司、こいつ飲み込みが早くて。びっくりだよ。」
「ふぅーん。平助が誰かを褒めるなんて珍しいですねぇ。」
沖田はニコニコしながら竹刀を私に向ける。
「僕とも稽古しましょう。」
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