銀狼彼氏♂

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「すげえいい香りがするんだけど、これなんの香水?」 「何にもつけてないよ?」 「じゃあシャンプーか、何かかな?」 なんだろう? そんなに甘い香りがするのかな? 自分では何にも香りしないんだけどな… 特別何にもつけてないし… 「ふーん、そっか。まあいいや」 首を傾げた勇気が笑った。 だけど。。。 放課後になって視聴覚室で明日の授業で観る機械の作業をしていたら、いつもと自分が違うことに気づいた。 映像を観るための暗幕を張った中にいたら、微かに香る甘い匂いがした。 「天内さん」 「はい?」 振り返ると視聴覚委員会の担当先生がいて。 なんだろう? いつもはセンセを怖いと思ったことなんかなかったのに。 不意にポニーテールを結った髪をセンセの指にすくわれた。
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