銀狼彼氏♂

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―――――――――― ――――――― ―――― 「あれ、凛シャンプー変えたの?いつもと匂いが違うね」 登校してすぐにりおちゃんにそう言われたけど、シャンプーもボディーソープも変えてない。 「え?じゃあ、柔軟剤の匂いかな?甘いようなすごくいい香りがする」 鼻をひくひくするりおちゃんの背中をパチンと叩く。 「やだなあ、わたし何にもつけてないよぉ」 自分でも制服の香りを嗅いでみる。 銀色狼のいい香りでも移ったのかな? 彼も日だまりの匂いがしてたっけ。 今ごろはわたしの部屋から出ていっただろうな。 人の言葉をしゃべるオオカミって捕まらなきゃいいけど。 「凛、おまえなんか甘い匂いがするぞ」 「え?そんなに?」 教室に入って机にカバンを置くと、後ろの席の勇気くんから背中をつつかれた。
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