第4章

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ごもっともな意見。 自分を好きになる事は、自信に繋がる。 そして、自信をつける為に何が必要か。 何に自信が無いのかを、ノートに書き出す。 「1つずつ、クリアして行こうね。」 真知子が嬉しそうに話す。 真知子はきっと将来はまわりの人をキレイに美しくなるための仕事につくのかな。 そしたら私は、生徒第1号だね。 嬉しさがこみ上げると同時にプレッシャーもあった。 私、絶対キレイになる? 毎日毎日、自分が女の子である事を意識した。 でも、行き過ぎず自然体でいる事も忘れず。 毎日、鏡の前に立ち自分と向き合った。 自分の姿を見た。 自分の心と向き合った。 一生懸命になり過ぎて、葵君と会わなくなって1ヶ月も経っていた。 ------------ --------------- 俺は、毎日クラスメートに囲まれそれなりに楽しく過ごしていた。 詩ちゃんを見かけなくなって、始めは風邪でも引いて休んでいるのかな…。なんて思っていた。 でも一週間も過ぎた頃には、もしかして重い病気にでも…とか登校拒否…イジメ…はたまた、勉強についてけなくなったのか…。 いやそんな筈ない…。詩ちゃんに限って。 寂しさと不安に駆られていた。 彼女の笑顔が見たくてしょうがなかった。
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